ウィキペディアの項目を中心に考えてみたのですが、
どうも的を得ない…。
全く考えが前に進まないのです。
なぜなら、
“過程”については詳しく書かれていても、
“目的”が何なのかがわからないのです。
人形を用意し、それに何かしらの霊的なものを憑依させるという点では、
『降霊術』と考えることができます。
でも、順を追った行動の結果、
必ずしも人形に霊的なものが憑依するというわけではないようです。
それどころか、そんな記録があまりにも少ない気がします。
どちらかというと、派生的な例現象の記録などが多い感じがします。
そして、そもそも霊的なものを呼び込んで何をするのかがわからない。
イタコは呼ぶものがもとより明確なうえ、目的もはっきりしている。
こっくりさんやキューピット様などは、
何を呼ぶのかははっきりしてはいないが(動物霊とはよく言いますが)、
質疑応答という目的があります。
話はひとりかくれんぼに戻って、何かと交信するタイミングがあるとすれば、
「準備」と「終了」のあいだの、自分が隠れている状態のときなのでしょうが、
それだと、ぬいぐるみとは離れた状態になります。
これだと、ぬいぐるみを媒介とした霊的なものとの交信は絶たれる可能性が高いです。
そうなると、ぬいぐるみは降霊の憑代を目的としたものではないということになります。
そもそも、ぬいぐるみの腹には、“米”と“自分の爪”を詰め込んでいます。
そうだとしたら、このぬいぐるみは一体何の装置なのでしょうか?
では、今度はひとりかくれんぼの目的を『呪術』として考えてみることにします。
ウィキ情報では、“自分に対しての呪い説”があるようです。
とすると、ぬいぐるみは『丑の刻参り』でいうところの、
藁人形の位置にあるということになるでしょう。
丑の刻参りでは、藁人形に呪いたい相手の頭髪や爪といった、
体の一部を仕込みます。
ぬいぐるみに入れる自分の爪というのは、
呪いの対象を決めるものといっていいでしょう。
ただ、わからないのは、
ぬいぐるみの中に、爪と共に、米を詰め、
赤い糸で縫合するという行動です。
米は内臓を、赤い糸は血管を表しているとされているようです。
ということは、
これは人形に命を吹き込むということなのでしょうか?
そうなると、この行動は、
直接呪いとは関係なさそうです。
どちらかというと、『降霊術』パターンにおける、
人形を霊的なものの憑代にするという考えでいったほうが、
自然に話は繋がります。
しかし、『降霊術』パターンは、
目的がはっきりしないという点で、手詰まりになってしまっています。
ここでまた考え方を少し変えてみるとします。
『降霊術』の目的が『呪術』を行うためだとしたらどうでしょう?
手詰まりになってしまった、『降霊術』パターンの続きを考えることが
できるようになります。
続く…??
もしかしたらコミティアで出す本に続きを書くかもです。
とりもち太郎
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by flying-dutchman
| 2013-09-24 21:34
| マンガ・イラスト